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ワーキングホリデー

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ワーキングホリデービザ

90日を越えてドイツに滞在するには、滞在ビザが必要です。「何故、90日を越える場合だけ?」それは日本人はドイツに限らず、シェンゲンビザ協定国に入国する際に、90日有効な観光ビザが発行されるからです。そこで90日を越える滞在を計画していると、この観光ビザが失効する前に、"Auslaenderbehoerde"(外人局)にて滞在ビザの申請をする必要があります。すると、「ドイツ語ができないのに、現地でビザを申請できるの?」と不安になる方は少なくありません。そこで、「日本で申請できませんか。」とドイツ領事館に尋ねると、「ドイツで申請できます。」という返事が帰ってきます。これは、「日本では申請できません。」という意味です。

ただし例外がひとつだけあります。それがワーキングホリデービザです。これは、最高で1年まで有効な滞在ビザで、このビザの所有者は現地で就労する事ができるのが大きな特徴です。そしてこのビザだけは日本のドイツ領事館で申請、取得する事ができます。ただし条件が幾つかあります。まずは年齢制限。最低18歳以上で(ドイツでは18歳から大人として扱われます。)、31歳の誕生日をまだ迎えていないことが条件です。そして現地で生活するのに必要な資金が証明できること。具体的には自分名義の口座に最低2000ユーロ相当の預金があることです。すると、「日本円では幾ら必要ですか。」と聞きたくなりますが、これはビザを申請する際の為替レートによります。数年前のようにユーロが100円を割っていれば、20万円で大丈夫です。しかし2007年のようにユーロが160円もしていれば、32万円は必要です。
 
又、航空チケットを購入される前の預金通帳をコピーして、「2000ユーロ相当ありました。」と申請するのはダメです。2000ユーロ相当の資金は現地での生活費ですから、航空チケットを購入後にこの資金が残っていることが必要です。これを証明するためにビザの申請にいかれる直前に銀行に行って、最新の預金残高を通帳に記載しておいてください。「ちょっと予算的に厳しいので、片道チケットでもいいですか。」とお考えの方、これはあまり現実的ではありません。というのもワーキングホリデービザは片道チケットでも申請できますが、その場合は最低4000ユーロ相当の預金が証明できることが条件になるからです。

次の条件は保険です。ドイツで病気になったものの、保険に入っていないので病院に行けず、手遅れになってしまってしまうようなことがあってはなりません。そこでドイツに滞在する外国人は、健康保険に加入している事が条件です。ここでもいくつか注意事項があります。日本では休暇が短いため、日本で販売されている海外旅行保険は、その日本人の短い休暇に合わせた内容になっています。すなわち歯科治療や、妊娠、出産は保険の対象外になっています。しかし1年もドイツに滞在すると、こうした可能性も出てきて、多くの方が医師の診察を受けています。この為、歯の治療や(女性の場合は)妊娠の際の定期健診などが保険に含まれていることが条件です。そして個人賠償責任保険。ドイツ人なら加入していない人がいない、「当たり前」の保険ですが、日本ではあまり普及していません。しかし滞在先で浴室を水浸しにしてしまい、多額の修繕費が発生するケースなど、トラブルが絶えません。そこでこの個人賠償責任保険に加入してないと、ビザがおりません。

さらにパスポートの有効期限にも注意してください。滞在期間中パスポートの有効期限が残っているだけでは不十分で、出国時にまだ3ヶ月の残存期間が残っていることが条件です。すなわち1年有効のビザを申請されるなら、パスポートが15ヶ月の有効期間が残っている必要があります。この条件を満たしている日本人国籍を有する者なら、ワーキングホリデービザを申請する事ができます。念のため、右にその他の必要書類を上げておきましたので、ご参考にしてください。

必要書類
ワーキングホリデービザの申請には、以下の書類が必要になります。

証明写真
WHVビザ申請書
パスポ−ト
往復航空券予約の証明書
保険証書
生活費支払い能力の証明
 
ドイツで証明写真と言えば、運転免許、学生証、パスポートなどの用途を問わず、4,5cmx3,5cmと相場(サイズ)が決まっているので、いちいちサイズを書く必要がないくらいの常識です。この証明写真は"biometrische Paßbilder"と呼ばれ、真正面から撮った顔の拡大写真が必要です。日本で証明写真として使用されている肩から写っている写真、かっこよく少し斜めに取った写真では不可です。

WHVビザ申請書は、ドイツ領事館のホームページ上でオンラインで申請します。日本語はないので、ドイツ語、あるいは英語での申請になると思います。

航空券の予約の証明書ですが、ビザが発給されるまでは航空チケットの購入は控えてください。もしビザが発給されない場合は、チケット代金が無駄になるからです。

保険の証書ですが、原本でなくても、メールに添付されて送られてきたファイルを印刷したもので十分です。ただし保険証書と一緒に保険費用を支払った証明を提示する事が必要です。銀行/郵便局から送金された場合は送金用紙を、カード払いにされた方は、カード払いの領収書を持参してください。唯一ステップイン保険にお申し込み、お支払いされた場合に限り、保険料の入金が確認されると日本にあるドイツ領事館に、「保険料入金のお知らせ」が届くので、送金用紙などの送金の証明を提示する必要はありません。

最後の生活費の証明ですが、左記の通り、ビザを申請に行かれる直前に預金通帳の残高を記帳、これをさらに自宅でコピーして、預金通帳とコピーを持参してください。領事館でコピーと預金通帳が一致しているか確認します。あるいは銀行で英文の残高証明を発行してもらい、これを持参してくいださい。

注意事項 

「私の代わりにビザの申請をしてください。」とお問い合わせをいただくことがありますが、代理人による申請は認められていませんので、ご本人にて申請いただくことになります。その他、ビザに関して間違った解釈をされている方が多いので、その例を幾つか紹介しておきます。

ビザの申請には予約が必要です。「書類の準備が出来たから、明日、領事館に行って申請してこよう。」と安直に出かけても、申請のアポイントをもらって帰宅する事になります。これなら領事館のホームページからメールで申請すれば済む事です。さらにアポイントは3週間も先の日程を指定されることもあります。ビザの発給に2週間程度かかることを考えば、合計5週間かかる計算になります。書類が全部揃ってからアポイントを取るのではなく、アポイントを先にとって、それまでに書類を準備すれば時間の無駄がなくなります。

しかしなんといっても一番頻繁な思い込みは、「まずは4ヶ月程度様子を見てから、現地でビザを延長しよう。」と考えて、「とりあえず」ビザを申請されるケースです。ワーキングホリデービザは人生で1回しか使用できません。1回しか使用できないということは、4ヶ月でビザを取得してしまうと、その1回をすでに使い果たしたことになります。「えっつ、だってビザは12ヶ月まで延長できるんでしょ?」と思っている方、ドイツのワーキングホリデービザの延長はできません。ドイツのワーキングホリデービザは3ヶ月〜12ヶ月の期間で、自分の好きな期間を選んで選択するものです。このビザ4ヶ月でビザを取ると、4ヵ月後にはドイツを出国する必要があります。「何ヶ月滞在するかわからない。」という方は、まずは12ヶ月のビザを取得してください。早めに帰国した場合は、保険を解約すれば未使用分の保険料は戻ってくるので、ちゃんと保険料が戻ってくる保険に加入しておきましょう。

ドイツで大学に通われる方は、ワーキングホリデービザを申請しないようにしてください。というのも、発行されたビザの変更には、ビザを発行した機関の許可が要るので、ドイツで大学生用のビザに書き換える場合、外人局は日本のドイツ領事館に連絡して、その許可を取る必要があります。これがとっても面倒なので、ドイツ人はこの作業をすごく嫌がります。「書き換えなんてできない。」に始まって、「日本に帰ってドイツ領事館でビザを無効にしてもらってから、再度、ドイツでビザの申請をしなさい。」なんて意地悪な対応をされて、相談をいただいたことがあります。

余談ですが、語学学校に通われるのに、ワーキングホリデービザを取得される方が結構おられます。語学学校の申し込みを行った代理店が、「ワーキングホリデービザを取得してください。」と言われたのが原因のようですが、一生に一回しか使えないので、これはもったないです。「だって現地でアルバイトがしたいから。」と言われるのですが、ドイツ語が話せないのにできる仕事がどれだけあるでしょう。皆さんが店長だとして、日本語の出来ないタイ人と日本人のフリーター、どちらを雇いますか。言う間でもないですね。切り札は後回しにして、語学学校に通う間は現地で滞在ビザを申請するようにしましょう。ドイツ語ができるようになってワーキングホリデービザを使用すれば、このビザの得点をフルに利用できます。
 
ドイツで申請
住んでいる都道府県にドイツ領事館がないので、わざわざ飛行機でドイツ領事館のある都市までビザの申請に行かれるケースもありますが、これはいささかもったいない。そんなお金があれば、ドイツでの生活費にあてましょう。ワーキングホリデービザはドイツでも申請できます。あまり地方の外人局に行くと、「知らない。」「できない。」と言われるかもしれませんが、ミュンスターやアウグスブルクなどの小都会でも、ワーキングホリデービザが取れています。基本的に弊社で紹介している語学学校がある町では、何処の町でも大丈夫です。

さらにはドイツ領事館がある国ならば、ワーキングホリデービザの申請ができます。これまで英国やタイでドイツのワーキングホリデービザを申請されたケースがありましたが、他の国でも領事館がある国なら大丈夫な筈。万が一、「ここではできない。」と言われても、日本人は90日間の観光ビザが発行されるので、ドイツに入国してから申請すればいいです。例えば50日間観光ビザで過ごしてからワーキングホリデービザを申請すると、最長で50日+12ヶ月ドイツに滞在できることになります。ぎりぎりまで待つのはご用心。大都市の外人局はビザを申請する外国人で一杯で(官僚の仕事も遅い)、一ヶ月先のアポイントを指定されることもあるので、アポイントは早めに取っておきましょう。
 
尚、ドイツでワーキングホリデービザを申請される場合も、基本的には提出する書類は同じです。ただし、「2400ユーロ相当の生活資金の証明、あるいは1200ユーロ+帰国用の航空チケットを提示すること。」と言われたケースもあります。道理でドイツ領事館のホームページには、「最低2000ユーロ相当の資金」と書いている分けです。ドイツでワーキングホリデービザを申請される方は、少し多めに資金を用意しておきましょう。



 
目標を掲げよう 

数あるワーキングホリデーの中でドイツを選ぶなら、「これぞ、ドイツ!」ということを体験しよう。じゃ、ドイツでしか体験できないことって一体、何でしょう。一番簡単なのが、言葉。朝起きて、寝るまでドイツ語を嫌でも聞く環境にいると、上達が早いです。上達が早いといっても、何もしないと、10年住んでもドイツ語は話せません。そこで語学学校に通うわけですが、大事なのはその期間です。

日常生活がほぼ問題なくこなせるようになるのは、B1レベル。日本に帰国して就職などでドイツ語が役に立つのは、B2終了レベル。前者で最低480時間のレッスン数が必要です。週20コマのレッスンでは24週、すなわち半年は必要になります。12週間程度の授業では文法の基本だけ。これではまだまだ話せるレベルには達しない上、耳が出来ていないので、何を言っているのか理解できません。A,B,C(アー、ベー、ツェー)から始める場合、半年は語学に専念してください。するとやっと耳が慣れてきて、ゆっくり話してくれると、会話の断片が聞き取れるようになります。1年頑張ってB2レベルを終了させると、日本の独文科の卒業生を上回るドイツ語能力を身につけていますから、日本で大学にいくよりはるかに効率がいいです。

しかし何と言っても、ワーキングホリデー滞在の最大の収穫は、違った文化、考え方、習慣に触れること。最初はカルチャーショックに遭い、ドイツ人に腹を立てることもしばしば。しかし1年ドイツで過ごして日本に帰ると、不思議なことにドイツの生活が懐かしくなります。そして日々の生活で、「ドイツだったら、こうしているのに。」と、これまではしなかった物事の見方をするようになっています。以前と同じものを見ているのに、海外滞在を経て、異なる角度から見ることができる能力が身についている証です。これはあなたの個性、能力になり、後々の人生で重宝します。

折角、このような機会があるのに、日本人だけで集まって日本語の生活を送ったり、生活費を節約するためにアパートにこもっているだけではもったいない。目的を持って1年を過ごせば、多くの知識、経験を得ることができます。そんな機会は二度と巡ってきません。ワーキングホリデーを目的にするのではなく、ワーキングホリデービザを使用して、ドイツでしか体験できないことを経験できるように、目標を掲げてドイツにきましょう。

トラブル相談
語学学校に通って学校の宿泊先で生活していると、学校がトラブルになりそうな懸案を事前に処理してくれるので、安心して生活を始めることができます。何かわからないことがあると、学校で相談できます。ところが大学に通ったり、ワーキングホリデーでアパートや部屋を借りて滞在、ましてやドイツで就職するとなると、いきなりドイツの 現実と直面することになります。これが筆舌に尽きるほど大変です。
ドイツ人は仕事が遅いし、あてにならないし、稀に見るコンクリート頭。そして言葉が通じないと、ほとほと疲れます。最初の三ヶ月は試練ですので、覚悟しておいてください。半年も居れば、結構、慣れてきます。ところが慣れた頃に、大きなトラブルが舞い込んできます。身に覚えのない請求をされるか、自分では解決できないトラブルに遭遇してから、「助けてください。」と相談を受けます。その主な内容は、

音楽等の違法ダウンロードで罰金を請求された。
大家からとんでもない額の請求が届いた。
大家が保証金を返してくれない。
身に覚えのない請求が届いた。
お財布&携帯電話を盗まれた。
ドイツ人と離婚したい。
 
「大家が保証金を返してくれない。」というご相談はクラシック。ドイツでは春先に年末調整があり、昨年の暖房費、水道代、ごみ代金、エトセトラの清算があります。これが済まない限り、大家は保証金を返還してくれません。厳密に言えば、保証金と年末調整は別の項目なので、大家が保証金で年末調整の費用と相殺するのは違法です。アパートを返した時点で、大家は速やかに保証金を返却、その後、別個に年末調整を請求しなければなりません。しかし年末調整が済むまで、保証金を返さない大家がほとんどです。私の場合は、9月にアパートをで出たのに、保証金が(年末調整が引かれて)帰ってきたのは翌年の8月でした。ドイツではアパートを返しても、保証金がすぐに返ってこないのが普通です。解約の時点で、保証金の返却がいつになるのか、しっかり話し合っておいてください。これをしておかないと、日本に帰ってから毎月大家に電話して、保証金の返済の催促をする羽目になります。
とは言っても、ドイツの慣習、法律を知らない方がほとんどです。そこで弊社ではドイツ生活のサポートを提供しております。トラブルに遭う前にお申し込みいただくとお安くなっていますので、「心配だわ。」という方は渡独前にお申し込みください。


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