戦車博物館

ドイツに来ると決まって聞かれるのが、
「何でドイツに来たの?」
とか、
「何でドイツ語なの?」
という質問です。

真面目な日本人は、本当の回答をしようと、ドイツ語の作文に頭を悩まします。
そこで、これからドイツに来られる方は、ドイツ人に受けのいい回答を用意しておくといいです。
例えば、
「ヘルマン ヘッセの作品に惹かれた。」
とか、
「シューマンの音楽に音楽に惹かれた。」
などと。

間違っても
「ナチスの政治に興味があった。」
とか、
「戦史に興味があった。」
などと、本当でも言ってはいけません。

そんなことを言った日には、嫌な顔をされるか、今後、遠回りして挨拶を受けることになります。

勿論、例外もあります。
アパートの大家さん、戦前の生まれなので、こういう話題には「免疫」があります。
おまけにお兄さんが、ナチスの親衛隊、それもよりによってアドルフ ヒトラー親衛隊員だったので、普通のドイツ人とは違った意見を持っています。

その大家さんは、戦前からデュッセルドルフに住んでいたので、第二次大戦の話を(頼まなくても)喜んで、話してくれます。

毎回、ライン川を渡る度に
「連合軍はこのライン川を渡河してきたんだろうか。」

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と思っていましたが、デュッセルドルフは南方から北上してきた連合軍に占領されたそうです。
そういえば、米軍はあの有名な「レマーゲン鉄橋」にて、ライン川を渡河していましたね。

ドイツ軍は予想される米軍の進出を妨げるべく、ラインメタル社製の巨大な迫撃砲を配置、進出して米軍を迎え撃ったそうです。

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大家さん曰く、
「ものすげえ音がした。」
そうですが、それはそうでしょう。

デュッセルドルフの住人にしてみれば、戦争はもう負けた事が明らかでしたが、これを口に出して言えば、「反逆罪」で死刑になります。
しかし、このままナチスに任せていては、町は焼け野原になってしまいます。

そこで勇気のある市民が、防御の弱いところを米軍に通報して、なんとか「無血占領」を試みましたが、ナチスに捕まり、即決裁判で死刑になったそうです。
大家さん曰く、
"Es war Haarscharf!"
「とっても危険だった。」
との事。

又、時々、戦争中に"Flakhelfer"(対空火砲助手)として働いた経験のあるドイツ人の叔父さんに出会うこともちょくちょくあります。

Flakとは言うまでも無く、"Flugabwehrkanone"の略です。
これに対してPakは"Panzerabwehrkanone"(対戦車砲)の略です。

さて、ドイツ軍のFlakといえば、泣く子も黙る(?)88cm対空火砲です。

Flak.jpg

88cmなのでてっきり
"Acht und achtziger"
って呼ぶのかと思っていましたが、上述のFlakhelferの叔父さんに、
"Neee, Acht und Achter hiess es"

って訂正されてしまいました。
う~ん、こういう瞬間に「歴史」を感じます。
ドイツ語、習ってて良かった~。


このクルップ社製造の対空火砲の開発は20年代、装備されたのは1933年という戦争前の「代物」です。
しかし、初速が820m/sもあり、第二次大戦終結まで製造された名器です。

対ソ戦ではドイツ軍のPakは、ロシア軍戦車の分厚い装甲に当たって、「ピンポン玉」のようにはじき返されてしまいました。
そこで唯一、ロシア軍戦車の装甲を破る事ができる兵器として、非常に重宝しました。

アフリカ戦線では、ロンメルは敵の空軍機に発見、破壊されないように、この数少ない貴重なFlak(それともPak?)のカモフラージュを命じました。
ところがある日、前線を視察していると、イタリア軍がロンメルの命令を守らずに、
「見て下さい!」
といわんばかりに、貴重な88cmが台地に陳列されているのを観て、激怒します。

かんかんに怒ったロンメルが、崖を上って所属部隊に渇を入れようとすると、実はこの88cmは木製の偽物。
イタリア兵は、
「Flakのカモフラージュ」
をドイツ兵とは違って解釈して、ロンメルでさえ見間違えるほど本物そっくりの木製のFlakを作ったわけです。
う~ん、流石イタリア人。

ロンメルついでに、もうひとつ逸話を。
ロンメルの手際よく防御準備されていた陣地に攻撃をかけてきた英国軍戦車が、この88cmで撃破されました。
運良く生き延びた英国士官は、
「この戦車を一体、どんな武器で破壊したのか、見せて欲しい。」
と、言い出して、言う事を聞きません。

英国では、
「ドイツ軍はこの戦車の装甲を破るPakを持ていない。」
と言われていたので、どうしてもドイツ軍の「新兵器」を見たかったわけです。

この士官は捕虜収容所送りになって、秘密がばれる恐れがないので、ロンメルはこの士官にドイツ軍の「新兵器」を見せると、この士官は、
"It is not fair, to use antiaircraft gun"

って言ったそうです。
これを聞いたロンメルは相好を崩して笑ったそうです。

そのくらい破壊力のあった対空火砲ですから、ソビエト軍の戦車に対抗する為、ヒトラーが
「次期主力戦車には88cmを搭載せよ。」
と命令。

技術者は
「そんな無茶な。できません。」
と抵抗するも、やればできました。

こうして開発、完成した戦車がドイツの誇るタイガー戦車でした。

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そしていよいよ1943年末には改良を加えたタイガー戦車2型、通称、キングタイガー戦車が登場します。

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これには連合軍、全く歯がたちませんでした。
パトロール中にこれに遭遇した米国の戦車大隊は、たった1台戦車に全滅の憂き目に遭っています。

これが原因で米軍などでは
「タイガー戦車恐怖症」
が流行、タイガー戦車を見ると逃げ出す戦車乗務員も出たほどで、連合軍を大いに悩ませました。

「じゃなんで戦争に負けたの?」
と言われるかもしれませんが、数が少なすぎました。

タイガー1型で製造台数は(終戦までに)1350台。
2型に至っては480台。

ソビエトは1月に3000台の戦車を製造していましたから、2000台程度では戦況に影響を与えることはできません。
又、制空権なしでは、戦車なんて道路を横断する亀みたいなもの。
向こう側にたどり着く前にぺしゃんこになっています。

毎回、前置きが長いですが、実はここからが本題。
ドイツに戦車博物館があります。
場所は、Munsterという街で、ハンブルクの(大体)南になります。

「一度、行って見たい!」
と思っていたのですが、遠い。
一人で行くと車の運転がしんどいです。

誰か、一緒に行きませんか。
あのタイガー戦車もありますよ~。

他に2~3人居ると、ガソリン代を割勘して40ユーロ程です。
運転免許を持ってる人が居ると助かります。
車はオートマなので、誰でも運転できます。

Nur Italien nicht!

今回のワールドカップ サッカーの人気商品は、Vuvuzela。
これです。

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近隣の子供がテレビを見て、
「パパ、私も欲しい!」
と言ったに違いありません。

安いものなので、両親もこれを子供に買ってあげるのはいいんですが、アパート住まいをしていると、結構、しんどいです。
朝でも夜でも、子供がはしゃいで、
「ブ~ブ~。」
鳴らしています。

子供は肺活量が多大きくないので、長続きしないのがせめてもの慰め。

そうそう、昨日、日本チームの試合がありました。
ラジオ局が視聴率を稼ぐ為、視聴者から試合の結果予想を募集していました。
全員がオランダの勝利に賭けていたため、あまり盛り上がりませんでしたが。

あまり派手に負けると、翌日、ドイツ人に笑われるので、
「0-2くらいで善戦すればいいんだけどな。」
と思っていたら、
0-1の善戦でした~。
良かった~。

「日本頑張れ!」
と声援していた方は違った見方をされたと思いますが、
「0-4だけは勘弁してくれ~。」
と心配しながら見ていると、最初から最後まで勝てるチャンスは皆無だったですが、内容は最初の試合よりも格段の進歩。

先回は日本チームをこきおろしたドイツ人の解説者が、
「日本人は学習能力が早い。」
と、褒めるくらい。

"Nur eins haben sie immer noch nicht gelernt, Tore zu schiessen."
(ただし、ゴールをする事だけは学んでいない。)
と、的確なコメントが続きましたが。

デンマークチームの試合を見ていたこの同じ解説者が、
「専守防御の日本相手にゴールを打つことは、(このチームでは)難しい。」
と、言っていましたから、案外、日本チームは予選を突破するかもしれません。

だって次の試合では、日本チームの苦手なゴールを打たなくても、0-0で予選突破です。
もっともゴールキーパーがまたミスをすると、日本の苦手なゴールが必要になるので、しんどいですが。

さて、今回はなんと北朝鮮もワールドカップに出場しているんですね。
是非、北朝鮮 VS. 韓国の試合を見たいですが、とても叶いそうにありません。
だって、すでに北朝鮮チームの選手、4名が逃亡しているんですよ。

監督だってこのまま帰国すれば、
「お前、選手4名を逃亡させただろう。」
と言われて、家族ごと、強制収容所送りになりかねません。

私だったら、まだ逃げられるうちに逃げますね。
北朝鮮チーム、帰国するまでにもっと数が減りそうです。

そうそう、北朝鮮が試合をしている際、応援をしている小さなグループを見ましたか。
あの小さなグループ、朝鮮人ではありません。
国を代表するサッカー選手が逃亡する国ですから、外国に国民を出すわけがありません。

あの応援団は中国政府が派遣した応援チームなんだそうです。
何でも知っているサッカー中継の解説者が言っていました。
この為、中国政府支給の同じ服装に身を包んでいます。
流石に「私服」に着替えされることまでは、気が回らなかったようです。
流石、中国。

そういえば、チベットなどにテレビ局が取材に行くと、いつも黄色いトレーナー姿の「民間人」の姿が目につきます。
言うまでもなく、軍人にトレーナーを着せて、おかしな場面を撮影しないようにチェックしているわけです。
皆同じ軍隊カットなので、一発でばれます。
流石、中国。

さて、日本人はどっちに応援したらいいのかわからない場合、弱いチームを応援するという心の優しい「判官びいき」の国民です。
ドイツ人は全く逆。
"Moege der Bessere gewinnen."

と言って、優れているチームが勝つことを祈ります。
だって優れているチームが運悪く、自殺ゴールで試合に負けるほど、悔しいことはありません。
そんな悲劇が怒らないように、
「優れたチームが勝ちますように。」
と祈ります。

と思ったら、変わったドイツ人も居ます。
先回までドイツとイタリアは、ワールドカップの優勝の数が共に3回でバランスが取れていました。
ところがイタリアがドイツを下して、決勝に進出したばかりか、優勝までしてしまいした。
これがドイツ人の誇りを傷付けました。

これを教訓に、ドイツでは(巷で)変わったWM Lied(ワールドカップの歌)が流行っています。
そのお題目も、
"Nur Italien nicht!"

「お願いだから、イタリアだけは勘弁してくれ。」
って意味なんですが、 歌詞は、

Wer den Cup gewinnt, ist scheiss egal.
Nur Italien nicht, Italien nicht!

Wer den Cup gewinnt, ist scheiss egal.
Nur Italien nicht, noch einmal!

って繰り返しています。
簡単な歌詞なので和訳する必要はないかもしれませんが、
「(ワールド)カップで誰が優勝しようが、知ったこっちゃない。」
「ただ、イタリアだけはやめてくれ。イタリアだけはやめてくれ。」

「(ワールド)カップで誰が優勝しようが、知ったこっちゃない。」
「ただ、イタリアがまた勝つのだけはやめてくれ。」

結構、面白いですよ~。

サバイバル

今日、郵便局まで出かけたのですが、道路が空っぽ。
いつもは長蛇の列が出来ているカウンターも、(愛想の悪い)おばさんが暇をもてあましていました。
「これは一体???。」
と考えましたが、ああ、そう。
今日はドイツチームのサッカーがあった日でした。

ところでドイツの郵便局で銀行口座を開かれる方も多いと思います。
口座維持費も安い(大概、無料)し、支店の数が多いので、便利です。

ただ、毎回、長蛇の列なので、これには泣かされます。
だって、並んでいる人がアル中だったり、1年くらい体を洗っていないドイツ人だったりで、順を待っている間に、窒息死しそうです。

また、郵便局のおばさん、外国人に対して冷たいです。
お客さんから送っていただいた小切手を換金に行くんですが、身分証明書の代わりに差し出したパスポートをパラパラとめくっています。

パスポートには個人情報(タイ、カンボジア、ベトナム、中国の入国査証)が記載されています。
郵便局のおばさんには、他人の生活を探る権利はありませんから、

「なんでそんなに関係のないところまで見るの?」
と聞くと、
「必要な情報が乗っているページを探しているんです。」
なんて「言い訳」をします。

本当は、パスポートにドイツ滞在のビザ(査証)が張られているか、その期限を切っていないか、チェックしているんです。
警察でもないのに、全く余計なお世話です。

だから、おばさんがパスポートをめくり始めると、
「最初のページに載っています。」
と、出鼻をくじくと、
「最初のページに載っていないパスポートもあるんです。」
「たしかトルコのパスだったかな。」

なんて言い訳をしますが、真っ赤な嘘です。
知人のトルコ人のパスを見せてもらいましたが、最初のページに情報が記載されています。

一度は郵便局のおばさんに、
「必要のない個人情報を観ないでください。」
と警告すると、
「良き市民の義務としてチェックしています。」
って、開き直りました。
そこで
「あなたは東ドイツの出身ですか。」
と言い返すと、その後、一切、チェックはなくなりました。

世界広しといえど、店にやってきた客を犯罪者扱いするのは、ドイツの郵便局員くらい。
必要なら警察につきだそうとするドイツの郵便局員の精神、世界に例をみません。
流石、ドイツ。

さて、その郵便局ですが、インターネットの復旧により手紙事業は毎年、減少傾向にあります。
そこで郵便局の親会社であるドイチェ ポストは、
「残る支店網をすべて売却する。」
と言い出しました。

今後、ドイツの郵便局は個人経営のお店に変わっていきそうです。
また、ドイチェ ポストの銀行部門、ポスト バンクはドイツ銀行に売却されました。
銀行業も郵便事業もないドイチェ ポスト、存在意義があるんでしょうか。

さて、今回のテーマはドイツでのサバイバル(食事編)です。
ドイツに来て重宝したのが、自衛隊で鍛えられた精神力の他に、料理の腕。
料理が好きで、大学時代はびっちり料理の腕を磨きました。

料理と言っても、野菜を30分煮込んで、カレーのルーを入れて、
「男のカレーだ!うまいだろう!」
なんてひどい代物を食べ物として出されたことがありますが、そんな物ではありません。
ちゃんと料理しています。

これが、ドイツで大活躍。
クラスの美人とお知り合いになる、いいきっかけになります。
「日本食を料理するから、食べに来ない?」
と聞かれて、
「いや、その日は用事が、、。」
と、断られた事はありません。

これから留学される男性諸氏、是非、今からでも遅くありません。
是非、料理を習ってから、留学してください。

ある日、クラスのギリシャ人から、
「料理を食べに来ない?」
と、いつもとは全く違ったパターンのお誘いがありました。

今から考えると、
「見事に罠に嵌った。」
わけですが、何故か騙されても後悔なし。

話が横に大きく逸れました。
ドイツに来てドイツ飯が喉を通らなくなりました。
ゲーテにて朝食を予約していたのですが、固いパンが喉に詰まっておりていきません。

女性はこの辺、適応能力に優れているようで、
「パンがおいしい。」
という話は聞いても、
「パンが喉を通らない。」
と嘆くのは、いつも男性。

そこで日本食を探しに行きました。
当時、フライブルクには「アジア ショップ」が一件だけあり、わずかながら日本の食料品も売られていました。

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う~ん、確かに出前一丁だけど、何か違う。
他にもカレー味とか、見た事もない味ツケ。
肝心のお味は、、、、不味い。
それとも慣れていないだけ?

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焼きそばだけは、青海苔が欠けているにもかかわらず、許容範囲。
正確に言えば、麺が日本のオリジナルよりも細めで、時々、スープの入った袋の包装が破けて、チキンラーメンになっていることもあります。

肝心の値段は50セントほど。
最近ではドイツの大手スーパーでも売られていますね。
ドイツ人が買っているところを見かける事がないですが、売れているんでしょうか。

ちなみにドイツで見かける日本食料品店は、いつも決まって韓国人経営。
何故でしょう。
ちなみに、こうした食料品店の労働環境も、あまりよろしくありません。
時々、日本人の募集をしている張り紙をみかけますが、要注意です。

又、日本語や韓国語で書かれているせいか、賞味期限が過ぎている製品が平気で売られています。
買い物籠に入れる前に、必ず賞味期限を確認しましょう。
これを不可能にする為、お店では往々にして賞味期限が印刷されている場所に、成分を示すステッカーを貼っている事があります。

これを観ても挫けず、ステッカーを剥がしてでも、賞味期限を確認すべし。
わざわざ賞味期限を隠すんですから、何か都合が悪いに決まっています。
高い日本食良品を買って、これの賞味期限が過ぎていた日には、「高物買いの銭失い」です。

もっとも上には上があります。
ドイツのスーパーでは、賞味期限の過ぎた(腐りかけた)肉を集めると、新しい賞味期限を張って販売しています。
メトロ系のスーパー、Realの店員が見るに見かねて、この内情をマスコミに垂れ込みました。
テレビ局が隠しカメラでその現場を撮影して、全国放映。
これに比べれば日本食良品店はまだかわいい方?

サッカー中継

ワールドカップ サッカーが始まりました!
とは言っても、サッカーには興味がないので、
「ドイツ、勝ちましたね!」
って言われて、
「そうなん?」
くらいしか返す言葉がありません。

これじゃ~商売人として、愛想が無さ過ぎます。
そこで調子を合わせて、
「日本も出てるの?」
なんて言うと、調子を合わせているのがすぐにバレルので、最初から無理しない方がいいです。

とは言っても、テレビをつけてサッカーを放映していると、つい観てしまいます。
何処の国でも、その国民性に合わせた報道があり、これが結構、楽しいんです。

ラテン系の国は、ゴールが決まると、喉の奥から叫びますね。
米国では2名の「司会者」が会話形式で、中継をする事が多いようです。
ドイツ人が2名で司会をすると、昔話を語り始めたり、議論を始めたりで、肝心のシーンはそっちのけ。

好きなオートバイ レースの中継を見ていると、トップの入れ替わりが目の前で展開されているのに、
「昔はどうだった、こうだった。」
と語り、
「あれ、いつの間にか、トップが変わっていますね。」
などととぼけた司会をするので、かなり興ざめ。

又、日本人が聴いて(観て)いないと思うと、普通は口に出さないことも、平気で言います。
「彼は一体、いつになったら英語を話すんだろう。」
などと。

稀に英語を話す日本人レーサーが居ると、
「日本人らしくない。」
と、これまた非難されます。

こうした悪口の中でも群を抜いていたのは、(F1の司会で)ニキ ラウダが、日本人レーサーを、
"Japse"
と戦争中でも聴かれなかった、蔑称で呼んでいた事。
(英語では米軍が使用した"Japs"です。)
流石にこれはパートナーの司会者が、急いで修正しましたが。

幸い、サッカーの中継では、(国営放送では)司会者(解説者?)は1名。
しかも、彼、すごいんです。
アフリカ人だろうが、韓国人だろうが、プレーヤーの名前を空覚えしています!

オートバイ レースなら、たかが50~60人程度のレーサーですが、サッカーとなると、数百人。
ほとんどのプレーヤーの名前を、時間差無く語る事のできる、あの司会者は凄いです。
おまけに、どこに所属しているとか、これまでは何処に所属していたとか。
ワールドカップの前に、付け焼刃で暗証しただけではここまで詳しくなれません!
やっぱりプロの司会者です。

ちなみに外国のクラブに所属している選手をドイツ語で
"Regionaer!(傭兵)
って言います。

最初は何のことなのかわからなかったのですが、フランスの外人部隊から派生した呼び方のようです。
ちなみに今回のドイツチームには一人もRegionaerが居ない、(多分)唯一のチームです。

ところで2年前のヨーロッパ カップの決勝戦を覚えていますか?
ドイツでは決勝戦の際、カンボジアのトンレサップ湖の水位を7~8mも押し上げる大雨に負けないくらいの豪雨。

いきなり決勝戦の後半20分程で、
「ぷっつ。」
っと、テレビの中継が切れてしまいました。
隣四方に住んでいるドイツ人が、調子を合わせて
" Aaaaaa Neeeeeeeeeein!!
って叫んでいました。

その後、1分ほどして画面が回復したら、
「ぷっつ。」
っと、テレビの中継が、また切れてしまいました。
隣四方に住んでいるドイツ人が、調子を合わせて
" Neeeeeein schoooooon Wiiiiiiieder!"
って叫んでいました。

その後、何度か、中継が回復したり切れたりを繰り返した後、ぶっつり中継が切れました。
この間、国営放送局が契約していた経路ではもう放映できないので、スイス国営放送局に
"Bitte Bitte!"
って、契約なしの電波の使用を交渉していたそうです。

ドイツチームが出ている決勝戦の後半で、0-1と不利な状況での中継ダウンですから、ドイツ人は気が狂いそう。
スイス人は、ドイツ人の頼みを受け、スイステレビが放映している電波の使用をドイツのテレビ局に許可しました。
その後、テレビ局は電波の受信先を変えていたため、テレビの画面は5~6分ほどブラックアウト。
音声だけは聞こえるので、テレビでラジオを聴く事になりました。

その後、突然画面が回復すると、今度は隣四方から拍手が聞こえてきました。
こうして、ドイツのテレビ局は、スイスのテレビ局に「借り」を作ってしまいました。

また、サッカーが始まると、面白い光景を見かける事ができます。
米国と違って、ドイツでは国旗を部屋から垂らそうものなら、
「あいつは右翼だから相手にしない方がいい。」
と、国旗系はタブー。

ところがトルコチームが連勝すると、ドイツ中に住むトルコ人がトルコの国旗を抱えて、市内の交通を麻痺させてしまいました。
これを見たドイツ人が、
「トルコ人に負けてはおれん。」
と、車や部屋から国旗を垂らすのが一気に流行り始めました。

1週間前までは、車に旗を飾っている車はほとんどなかったですが、今や旗、旗、旗。
旗を作っている会社は大喜び。
しかし、厳密に見れば、車に旗を立てて走行するのは交通法違反。
ワールドカップ中は警察も(ドイツの国旗であれば)大目に見てくれますが、それも市内のみ。
高速は、びっちり違反切符を切られます。

これを見たドイツ人が、いいアイデアを思いつきました。
それは「バックミラー国旗。」
国旗を印刷したバックミラーカバーです。

どうですか、ひとつ?
1セットで9.95ユーロ(送料別)。
日本に通信販売しようかな。

などと書いたら、今日は日本の試合でした。
ドイツで日本チームの試合を見ていた方、きっと怒ったと思います。
無茶苦茶、非難されていました~。

幾つか頭に残った例を上げると、
"Es ist grausam, ein solches Spiel zu zeigen."
(あんなに下手な試合を見せるなんて、残酷過ぎる。)
とか、
"Ohne Plan, Ohne Struktur"
(計画なし、構想なし)
などと。
特に(両チームの)ゴールキーパーに対しての非難は厳しかったです。

ところで日本チームの監督か誰かが、
「オランダに勝つ。賭けてもいい!」
って言ったんですか?

この賭けに対して、
"Wenn ich das gewusst haette, haette ich mit all dem, was ich habe, dagegen gewettet!"
(そんな賭けがある事を知っていたら、全財産を持ってその反対に賭けていた。)
って、解説者(有名な元サッカー選手)が宣言していました。

彼の意見では、日本の属するグループからはオランダと(今、最下位の)デンマークがトーナメントに出るとの事。
さらに、日本はオランダに対して
「手痛い敗北を蒙るだろう。」
と、予言していました。

どうなるか、楽しみですね。

ワーキングホリデー

「どこまで落ちるか?」
と、不安になって見守っていたユーロの下落も、そろそろ底値に達したようです。

ハンガリー政府が財政赤字を大幅に下方修正した際、巻き添えをくって、ドルに対して1.18まで落ちましたが、これがこれまでの底値。
過去4年で最低レートです。

ここまでユーロが安くなると、次の休暇は高くなりそうで、なかなかチケットを買えません。
先回の休暇では、まだ1ユーロで43~44タイ バーツもらえました。
それが今や39バーツ。
1年前は49バーツ(強)だったので、きっかり20%減。
この辺が(休暇に行ける)限界です。

「次はユーロ圏内の旅行にしようかな。」
と思案しましたが、一人で旅行に行って楽しそうな場所がない。
ギリシャはご飯がおいしくない上、ストばっかりで飛行機が飛ぶかどうかわかったもんじゃない。

スペインはご飯がおいしいけど、英語が通じないので、ちょっとしんどい。
おまけに、泥棒、強盗が多いので心配。
ウクライナとかルーマニアとか、物価が安そうで興味があるんですが、治安が心配。

「4年ぶりに日本に帰国?」
とも一瞬思いましたが、夏はチケットが高いので即却下。

結局、世界一周してタイに戻ってきました。
金曜日は(また)暇だったので、インターネットでタイ行きのチケット価格チェック。

ありました!
いつも利用しているエア ベルリンが、
「創業記念料金!」
との事で、タイまで往復518ユーロ!!
(燃料チャージ込み。)

安い!
5月の国内出張で総額700ユーロの出費でしたから、これはお得。
チケットの販売条件を見ると、
「金曜日の18時まで!」
って書いてあります。

おおお、今日が最終日!
即効でチケット購入。
結局、また、タイに飛ぶことになりました。

話は横に逸れますが、日本人はパニックに陥りやすい国民です。
今ではすっかり忘れられていますが、去年のこの時期、豚インフルエンザが大流行。
パニックに陥った日本政府は、ドイツへの渡航に対して注意を呼びかけました。
この時点でドイツでの感染者は7名。

ところがその後、日本でも感染者が数百人居る事がわかると、中国などは日本への旅行に対して渡航注意を出しました。
この結果、ホテルが空き室ばかりで観光収入が減ると、
「日本は安全なので、安心して渡航してください。」
と呼びかける始末。

7名の感染者でドイツへの渡航へ注意を呼びかけておいて、数百人の感染者の出ている国は安全なので、「おいでやす。」
では、余りに都合が良すぎます。

この時期、ドイツ人に
「心配?」
って聞くと、
「インフルエンザに罹ったら、どうなるの?熱が出るだけジャン。」
って、全く気にしていません。

ドイツ人にとってのハワイ、マヨルカ島はその派手なナイトライフで有名。
当然、ドイツ人が大量にインフルエンザに感染しました。
ところが、
「マヨルカ島は感染の危険があるから。」
などと言って旅行を取りやめる様子は一向になく、
「ビール飲めば、ビールスも消毒される。」
とか、
「一度罹れば、免疫が出来、死ぬまで安全。」
とか行って、全然気にしていません。

しかし政府が、
「インフルエンザにかかった人は、治るまで自宅で待機すべし。」
なんて対処をすると無責任だと非難されます。
そこでドイツ政府は世界保険機構の薦めに従い、国民の為に製薬会社に大量に注文しました。
ところが、肝心の国民が上述の有様で、免疫の注射に来ません。
お陰で大量に残った免疫注射は、「発展途上国への援助」として寄付されることになりました。

この時期、ドイツに来られた方は、日本のヒステリックな状況と、ドイツののんびりした状況を目の辺りにして、
「目からうろこ。」
だったと思います。

ドイツ政府も同じように冷静に対応、すでに1000人を超える感染者が出ている日本に対して、渡航注意を出すという措置は取りませんでした。
大人の対応だと思います。

この前のタイでの騒動でも、日本人はまた大騒動。
タイの旅行、キャンセルが相次ぎました。

周りにいるドイツ人に、
「(それでも)タイに行くの?」と聞けば、
"Es ist mir eher Wurst!"
「(騒動なんか)気にならない。」って言います。
「騒いでいるのはバンコクのそれもごく一部。俺はバンコクには行かないから、関係ない。」
って言います。

それよりも、
「安いユーロが許せん!」
と、全く違った心配をしています。
流石、ドイツ人。

この日本人特有の、極度の安全(危険)意識は何処から来るんでしょう。
集団から出て行動することを忌み嫌う日本人の特性も一躍担っていると思われます。
これに比して、ドイツ人は個性派で、他人のすること、他人の意見には興味なしの Going My Way。
だから、周囲の騒音は気にならないようです。

さて、ここからが本題です。
会社には、本当にいろんな人からのメールが届きます。
以前、
「日本で留学を手配してもらったんですが、私にワーキングホリデービザを取りにいかせるんです!」
って、怒りのメールをいただきました。

で、
「こちらでお願いしたら、ちゃんと面倒を見てくれるんでしょうか。」
との事。
これはまた返事に困りました。

そこでこのブログを読んでいる方にお尋ねしたいのですが、皆さん、ワーキングホリデービザはどうやって取得しましたか?
私はてっきり自分で申請される方がほとんどだと思ったんですが、日本では違うんでしょうか。

ご存知の通り、会社はドイツにあるので、日本までお客さんのワーキングホリデービザを取りに帰るわけにもきません。
勿論、往復の航空チケット、交通費、宿泊費、食費、労働費などを払ってくれれば、日本だろうが、タイだろうが、喜んでお供しますが、
「使うんだから、無料でお願いします。」
って言われます。

手数料を取らずに留学を手配して、一体、どこからそんな費用が出てくるのか、聞きたいです。

この為、仕事を請けてしまうと、大赤字。
おまけに、ビザの件はなんとかクリアしても、今後、
「私に住民登録に行かせるんですか!」
とか、
「一人で学校に行かせるんですか!」
って苦情をいただくのは目に見えています。

こういうケースでは
「触らぬ神にたたりなし。」
に限ります。

正直な所、日本(語)でワーキングホリデービザの申請が自分できない方は、ドイツでかなり辛いと思います。
ドイツでは(大抵)言葉は通じないので、ある程度の障害、困難には対応できる経験、性格がないと、しんどいです。
実際に、ドイツで留学生活をされている方、どう思われますか。

さて、そのワーキングホリデーですが、飲食店でアルバイトを探される方が多いと思います。
この飲食店でのアルバイト、要注意です。

先日ここで書いたように、日本企業は
「日本人は残業をする。」
って見込んで採用します。

ひどい場合は、お給料400ユーロ(社会保障費を払わなくて済む)で、1日、10時間もこき使われるケースがあります。
タイ人なら、そんな職場に直面すると遅くても3日目には出勤してきません。

ところが日本人は身を粉にして出勤するケースがほとんど。
これをいいように利用されてしまいます。

ですから、飲食店でのアルバイトは要注意です。
面接の際に、労働時間の規定を書面でもらってください。
これを出さない勤務場所は、最初から避けたほうが賢明です。

又、いつ見てもアルバイトの募集があるワイン屋さんの広告を見て、
「ラッキー、まだ募集してる!」
なんて喜ぶのは、時期尚早。

いつも募集しているということは、

1.労働条件が劣悪なので、すぐに人が辞めて行く
2.悪い噂が広まって、なかなか人が見つからない

のどちらか。
いい職場なら、毎週お金を払って宣伝しないでも、口コミで埋まってしまいます。



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