ソーセージ戦争

今回は、ドイツのお隣、オーストリアからの朗らかなニュースを紹介。

ドイツ人とオーストリア人、仲が悪いです。
ドイツ人が、
「でかい顔」
をするのが、オーストリア人に気に入らないようです。

バイエルン ミュンヘンの試合の前、
「どっちが勝つと思いますか。」
とウイーンでアンケート。

オーストリア人は、
「ドイツ人じゃなければ、どっちでもいい。」
と正直な回答。

こういう敵愾心にあふれた相手を
"Erzfeind"
とドイツ語で言います。

”Gegner"

「敵」
ですが、意味がちょっと違います。

"Gegner"
の場合、お互いに敵である事を認識しており、
「相思相憎」
の関係にあります。

"Erzfeind"
では、一方、それも大概は弱い方が、強い方を一方的に憎む関係を指します。

ですから、オーストリアはドイツの
"Erzfeind"
ですが、
"Gegner"
ではありません。

ドイツ人は、オーストリアを
「属国」
とみなしているので、
"Gegner"
にはなりません。

今回、ニュースの素になったのは、オーストリアの
"Erzfeind"
であるスロベニアです。

ご存知の通り、スロベニア、ハンガリーはかってのオーストリア帝国の一部でした。
そのスロベニアに、
”Krain"(クラインと読みます。)
という地方があります。

時は遡って、1916年。

オーストリア帝国のラストエンペラー、ヨーゼフがこの地を訪れ、
"Gaststaette"(飯屋)
にてチーズソーセージ,
”Kaesewurst"
を注文。

一口噛んで、
「なんと旨い、クライナーのソーセージだ!」
とお褒めの言葉。

以来、チーズソーセージではなく、
"Krainer Wurst"
(クライナーのソーセージ)
という名前で呼ばれることになりました。

めでたし、めでたし。

あまりめでたくないのは、それから100年経ってスロベニアが、
「クライナーソーセージは、クラインで生産されたソーセージだけに使用できる名前である。」
と欧州議会に特許の登録申請をした事。

言うまでもないですが、オーストリア人は怒ります。

日本人なら、
「たかがソーセージじゃないですか。」
で済ませるかもしれません。

でもドイツ語では、
「生死に関わる一大事である。」
を、
"Es geht um die Wurst."
って言います。

この言い回しからわかる通り、
"Wurst"
は、とても大事なことなんです。

ドイツ人が、
"Es geht um die Wurst."
と言うと、もう冗談は通じません。

オーストリアは欧州議会に抗議を入れて、
ウインナーソーセージを見よ!何処の町でもこの名前が勝手に使用されてるではないか!」
と実例を挙げます。

するとスロベニアは
ザッハトルテを見よ。ホテル ザッハのケーキきゃないと、この名前は使用できないじゃないか!」
と反論します。

こうしてスロベニアとオーストリアの両国間で、
「ソーセージ戦争」
が勃発。

どっちの言い分にも一理あり。
どっちがが勝つか、興味津々です。



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